株価の上昇には一株益の影響が大きく関わってくると以前の記事で紹介をしました。
そこである問題が発生します。
「一株益が事前に上がることが分かれば誰も苦労はしないよ。」ということ。
確かに一株益の上昇を事前に予想するのは難しいです。
予想が外れて一株益が減少し、株価が下落することが多かった。
来期業績発表をビクビクしながら見ていた記憶があります。
もし来期業績予想で、一株益が下がるのであれば、一年間が無駄になると言っても過言ではない。
それを数年繰り返し、泣く泣く売却した経験があります。
そうならないためにも、今回の記事で僕が痛い目を見つつ学習したことを話していきます。
目次
一株益の上昇を予想する方法
僕が実践している方法は2つ。
ポイント
① 過去の実績と今の業績を見て投資をする方法
② 中期経営計画を出している銘柄に投資をする方法
1つ目は上場してからある程度年数の経った銘柄に使えます。
2つ目は上場して年数の浅い銘柄に投資をする時に使います。
もちろん①と②の方法を合体させて、より確実性の高い銘柄に投資をすることもあります。
過去の業績と今の業績を見て投資をする方法
例えば「3094:モノタロウ」
以下の業績を見てどうでしょうか。
売上高・営業利益・一株益共に業績が上昇を続けています。
これだけ継続して業績が上昇していると、来期も増収増益なのでは?と予想ができます。
また、銘柄の事業内容にも注目をして、「競合性・市場の需要」などを確認することも大事です。
「じゃあモノタロウを買おう!」と思ったそこのアナタ!
ちょっと待って!!
以下の記事で、増収増益なのに何故株価が下がるのか!?も解説しているので、一読してから購入を検討してください。
簡単に言うと、期待が先行して既に買われすぎている場合は注意が必要。ということです。
逆にどういう銘柄に手を出すと危険なのか?
例えば「1662:石油資源開発」
業績を見ると上がったり下がったり・・・当たれば大きいが、外れも大きい。
パッと見ただけで業績の予想がしづらく、頻繁に売買を繰り返して利益を得る手法が合っている。
この業績の波に乗ったり下りたりするくらいなら、購入&放置でエスカレーター式に株価上昇を狙う方が確実です。
また、事業内容を見ても資源の価格の変動を受けたり、為替の影響を受けたりとリスク面でも大きいです。
僕的には、業績に与える影響が軽微なリスクを持った企業に投資をする方が良いと思います。
保有している銘柄も内需銘柄が多いですね。
中期経営計画を出している銘柄に投資をする方法
僕は小型成長銘柄に投資をしています。
上場数年以内の銘柄は、過去の業績が辿れなかったり、先行投資により業績が安定しないことが多いです。
それだと来期は増収増益になるのか?正直予想ができません。
しかし、中期経営計画を見ると数年先までの目標を記載しているため、活用しています。
ちなみに中期経営計画は全ての企業が出していません。
それに計画の未達企業も多いため、その企業の事業内容や経営者の人柄を見て信用して良いのか否かを判断する必要があります。
例えば「4441:トビラシステムズ」
詐欺・迷惑電話をブロックするサービスを提供。
ニッチトップの銘柄、大きなリスクが無いことから、中期経営計画の信頼性が高いと思っています。
僕は2年前から保有をしており、当時は「一株益の上昇=株価上昇」と安易に考えていたため大損継続中です。
では何故まだ保有を続けているのか?
理由は先に話した通り、中期経営計画の数字と事業の安定性を見て、株価復活の可能性が高いと見ているからです。
買い増しをしないのは、トビラシステムズの指標がまだ高いかもしれないと思っている。
他に魅力的な銘柄が見つかり、資金を投入しているのが理由です。
トビラシステムズの過去の業績が以下になります。
継続して増収増益を繰り返し、今期のみ先行投資優先で減益となっていますが、計画的な減益のため理解できます。
まとめ
今回の「一株益が継続して上昇する銘柄の探し方」では、以下の点に注目をして話しました。
「過去の実績と今の業績を見て投資をする方法」
「中期経営計画を出している銘柄に投資をする方法」
この方法でも、投資をして良い銘柄・悪い銘柄がありましたよね。
ポイント
・継続性のある銘柄に投資。事業内容や競合他社の強さを確認。
・最低でも過去5年の業績を確認。
・中期経営計画を確認して、将来の業績を予想。
・中期経営計画が達成できるのか確認。
以上の点に注目をして銘柄を購入してください。
あとは、自身の経験や調べたことを足し合わせて、より確実な手法へと昇華させてください。